七五三を迎えるご家族からよく聞かれるのが、「数え年と満年齢のどちらでお祝いすればよいの?」という疑問です。
結論からいうと、七五三は数え年と満年齢のどちらでお祝いしても問題ありません。古くは数え年で祝う習わしがありましたが、現在は満年齢で行う家庭も一般的です。
年齢だけで決めるのではなく、お子さまが着物やご祈祷の時間を無理なく過ごせるか、兄弟姉妹と一緒に祝いたいか、家族の予定を合わせやすいかを基準に選びましょう。
七五三は数え年と満年齢のどちらでもよい
七五三は、これまで無事に成長できたことに感謝し、これからの健やかな成長を願う人生儀礼です。
神社本庁は、七五三の由来を3歳の「髪置」、5歳の「袴着」、7歳の「帯解」という風習に結びつけて紹介しています。明治神宮は、かつては数え年で祝っていたものの、現在は満年齢で祝うことが一般的になっていると案内しています。
そのため、「数え年でなければ失礼」「満年齢ではご祈祷を受けられない」と一律に考える必要はありません。
ただし、受付方法や対象年齢の表記は神社によって異なる場合があります。予約時には、子どもの生年月日と参拝時の年齢を伝えて確認すると安心です。
数え年と満年齢の違い
| 数え方 | 年齢の考え方 | 七五三での特徴 |
|---|---|---|
| 数え年 | 生まれた年を1歳とし、元日を迎えるごとに1歳加える | 昔からの習わしに沿って祝いたい場合に選ばれる |
| 満年齢 | 生まれた日を0歳とし、誕生日ごとに1歳加える | 現在一般的な年齢の数え方で、子どもの成長に合わせやすい |
数え年は、次の式で計算できます。
参拝する年 − 生まれた年 + 1
例えば、2024年生まれのお子さまは、2026年には数え年3歳です。満年齢では、2026年の誕生日を迎えると2歳になります。
このように、3歳の七五三を数え年で行う場合、参拝時にはまだ満2歳前後ということがあります。
3歳・5歳・7歳は誰のお祝い?
七五三の由来となった儀式は、一般に次のように説明されています。
- 3歳の「髪置」:男女児が髪を伸ばし始める儀式
- 5歳の「袴着」:男児が初めて袴を着ける儀式
- 7歳の「帯解」:女児が付け紐をやめ、大人と同じ帯を使い始める儀式
現在は地域や家庭によって祝い方が異なります。3歳の男の子、5歳の女の子、7歳の男の子がお参りしても、間違いということではありません。
神社ごとに七五三の案内や授与品の対象年齢が異なる可能性があるため、一般的な慣習だけで判断せず、参拝予定の神社へ確認しましょう。
数え年と満年齢を選ぶときの5つの判断基準

1. 着物を無理なく着ていられるか
特に3歳のお祝いを数え年で行う場合、参拝時の満年齢は1歳後半から2歳前後になることがあります。
慣れない着物や被布、草履を嫌がったり、長時間の着用が負担になったりすることもあります。着物を着ること自体が難しそうなら、満年齢まで待つ、移動中は普段着にする、履き慣れた靴を用意するなどの方法があります。
2. ご祈祷や待ち時間を過ごせるか
神社では、受付、ご祈祷までの待機、ご祈祷、写真撮影などで一定の時間がかかります。
静かに座り続けることだけを目標にする必要はありませんが、昼寝や食事の時間と重なりにくいか、混雑する時間を避けられるかも考えておきましょう。
3. トイレや着替えの負担は大きくないか
3歳前後は、トイレトレーニングの時期と重なることがあります。和装でのトイレが心配な場合は、着付け前に済ませる、すぐに脱ぎ着できる服を用意する、境内や周辺のトイレを確認すると安心です。
4. 兄弟姉妹と一緒にお祝いしたいか
兄弟姉妹の年齢が近い場合は、一人を数え年、もう一人を満年齢として、同じ年に七五三を行う方法があります。
家族の予定や撮影、着付けを一度にまとめられるため、年齢の数え方にこだわらず同時に祝う家庭もあります。兄弟姉妹で同時にご祈祷を受ける場合は、申込方法や初穂料が一人ずつ必要かを神社へ確認してください。
5. 子ども本人が楽しみにできるか
七五三の主役はお子さまです。衣装を選ぶ、千歳飴や写真を楽しみにする、神社で何をするか事前に伝えるなど、本人が前向きに参加できる時期を選ぶことも大切です。
「昔から数え年だから」という理由だけで無理をさせず、家族にとって気持ちよくお祝いできる年を選びましょう。
早生まれの場合はどう決める?
1月から4月1日生まれのお子さまは、同じ学年の子どもと比べて、七五三の時期に満年齢が低くなることがあります。
早生まれだから数え年・満年齢のどちらかに決めなければならない、という決まりはありません。次の考え方から選べます。
- 同じ学年の友達と近い時期に祝う
- 満3歳・満5歳・満7歳になってから祝う
- 兄弟姉妹の七五三に合わせる
- 子どもの体力や衣装への慣れを優先する
3歳では数か月の成長によって、着物や待ち時間への対応が大きく変わることがあります。迷う場合は満年齢まで待つ選択も自然です。
迷ったときは満年齢を基準にすると計画しやすい
数え年と満年齢のどちらにも、宗教上の絶対的な正解があるわけではありません。
迷ったときは、普段使っている満年齢を基準にすると、衣装、撮影、家族への説明をまとめやすくなります。一方、地域の慣習を大切にしたい、祖父母と相談して数え年で行いたい、兄弟姉妹と一緒に祝いたいという場合は、数え年を選んでも問題ありません。
最終的には、次の順番で考えると決めやすくなります。
- 子どもの体調や成長を確認する
- 数え年と満年齢のどちらなら無理が少ないか考える
- 兄弟姉妹や家族の予定を確認する
- 参拝予定の神社の受付方法を確認する
- 着付け・撮影・会食を含めた日程を決める
七五三の日程や神社選びについては、「七五三の神社・お寺選び」もご覧ください。
よくある質問
七五三は満2歳で行ってもよいですか?
数え年3歳に当たる場合は、満2歳前後で3歳の七五三を行うことがあります。ただし、着物、ご祈祷、移動の負担が大きい場合は、満3歳まで待っても問題ありません。
3歳の七五三は数え年と満年齢のどちらがおすすめですか?
子どもの負担を減らしやすいのは満年齢です。ただし、地域の慣習や兄弟姉妹の予定に合わせて数え年で行っても構いません。年齢だけでなく、着物を着られるか、待ち時間を過ごせるかで判断しましょう。
早生まれの七五三は同学年と同じ年に行うべきですか?
同学年と同じ年に行う決まりはありません。満年齢を優先して翌年に行う方法も、同学年に合わせる方法もあります。特に3歳は本人の成長や体力を優先しましょう。
兄弟姉妹で数え年と満年齢が違っても一緒にご祈祷できますか?
一緒に受け付ける神社があります。ただし、ご祈祷の申込方法、初穂料、授与品は神社によって異なるため、予約時に子どもそれぞれの生年月日を伝えて確認してください。
5歳の女の子や7歳の男の子がお参りしてもよいですか?
現在の七五三の祝い方は地域や家庭によってさまざまです。一般的な年齢・性別の組み合わせに当てはまらなくても、お子さまの成長を祝ってお参りすること自体に問題はありません。ご祈祷の受付については参拝予定の神社へ確認してください。
参考・確認元
- 神社本庁「七五三」:https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/shichigosan/
- 明治神宮「ご祈願に関するよくあるご質問」:https://www.meijijingu.or.jp/faq/?ca=4
- 明治神宮「神道一般 Q&A」:https://www.meijijingu.or.jp/faq/?ca=3

