お宮参りは、赤ちゃんの誕生を神さまへ奉告し、健やかな成長を願う行事です。誰を呼ぶか、誰が赤ちゃんを抱くかに全国共通の絶対的な決まりはありません。
かつては父方の祖母が赤ちゃんを抱く慣習が広く知られていましたが、現在は母方の祖母、母親、父親が抱いても差し支えないと案内する神社もあります。家の慣習だけで決めず、母子の体調、家族関係、移動距離、赤ちゃんを安全に抱けるかを優先しましょう。
結論:参加者も抱く人も家庭ごとに決めてよい
基本の参加者は、赤ちゃんと両親です。祖父母を呼ぶ場合は、父方だけ、母方だけ、両家、いずれでも構いません。祖父母を呼ばず両親と赤ちゃんだけで参拝する形もあります。
赤ちゃんを抱く人も固定する必要はありません。ご祈祷、境内の移動、写真撮影、授乳の前後で交代すれば、一人へ負担が集中しません。ただし神社によって昇殿人数や座席に制限があるため、参加者を決める前に確認が必要です。
お宮参りには誰を呼ぶ?4つの参加パターン
| 参加パターン | 向いている家庭 | 注意点 |
|---|---|---|
| 赤ちゃんと両親 | 産後の負担を減らしたい | 受付・荷物・抱っこの役割を二人で分ける |
| 両親と父方の祖父母 | 家の慣習を尊重したい | 母方へ事前に説明する |
| 両親と母方の祖父母 | 産後の支援を受けやすい | 父方へ事前に説明する |
| 両親と両家の祖父母 | 家族全員で祝いたい | 昇殿人数、会食、移動負担を確認する |
招待の基準は「どちらの家を優先するか」ではなく、母子が安心して一日を過ごせるかです。遠方からの移動、きょうだいの世話、祖父母の体調も含めて決めます。
赤ちゃんは誰が抱く?伝統と現在の考え方
伝統的には父方の祖母
祝い着を用意した場合、父方の祖母が赤ちゃんを抱き、その上から祝い着を掛ける形が伝統的な例として知られています。ただし、地域や家庭によって慣習は異なります。
母方の祖母や母親でもよい
明治神宮の初宮詣Q&Aでは、父方の祖母が抱く伝統を紹介したうえで、母方の祖母や母親が抱いても差し支えないと案内しています。父親が抱くことを含め、現在は家庭に合った形を選ぶ考え方が自然です。
一日中同じ人が抱く必要はない
赤ちゃんの体重、祝い着の重さ、境内の段差を考えると、抱く人を交代する方が安全です。写真だけ祖母が抱き、ご祈祷中は普段抱き慣れている親が抱く方法もあります。
誰が抱くかを決める5つの基準
- 赤ちゃんを安定して抱けるか
- 産後の母親に無理がないか
- 祝い着を掛けた状態で長時間立てるか
- 授乳やおむつ替えへすぐ移れるか
- 本人が希望しているか
「慣習だから」と無理をさせず、当日変更してもよい前提にします。赤ちゃんが泣いたときに落ち着きやすい人へ交代できるようにしておくと安心です。
祖父母へ伝えるときの言い方
両家の考えが異なる場合は、決定だけを伝えるより理由を共有します。
- 「産後の体調を優先して短時間の参拝にします」
- 「ご祈祷中は普段抱き慣れている人が抱き、写真は交代します」
- 「神社の昇殿人数に合わせて参加者を決めます」
- 「両家で順番に赤ちゃんを抱ける時間を作ります」
片方の祖父母だけを招く場合も、移動距離や日程などの事情を早めに伝えると行き違いを減らせます。後日、写真や食事の機会を別に設ける方法もあります。
当日の役割分担

| 役割 | 担当例 |
|---|---|
| 赤ちゃんを抱く | 父母・祖父母で交代 |
| ご祈祷受付と初穂料 | 父親または祖父母 |
| 荷物・ベビーカー | 抱っこをしていない人 |
| 祝い着の着脱 | 事前に練習した人 |
| 写真・親族連絡 | 一人に集約 |
| 母親の体調確認 | 同行者全員 |
母親が抱っこ、受付、荷物、親族対応をすべて担わないことが大切です。詳しい時間の組み方はお宮参り当日のスケジュールも確認してください。
神社へ事前に確認すること
- ご祈祷へ昇殿できる人数
- 赤ちゃんを抱く人について独自の決まりがあるか
- ベビーカーを置く場所
- 授乳・おむつ替え・途中退出の方法
- 待合室や椅子の有無
神社の設備は赤ちゃん連れの神社設備チェックリストで整理できます。
よくある質問
お宮参りは両親だけでもよいですか?
構いません。赤ちゃんと両親だけなら移動や会食の負担を抑えやすく、産後の体調に合わせて予定を変更しやすくなります。
赤ちゃんは父方の祖母が抱かないといけませんか?
絶対的な決まりではありません。伝統的な形の一つですが、母方の祖母、母親、父親が抱く家庭もあります。神社独自の案内があるか確認しましょう。
両家の祖父母を必ず呼ぶべきですか?
必須ではありません。母子の体調、移動距離、昇殿人数を基準に決め、招かない場合は理由を早めに共有すると安心です。
ご祈祷中に抱く人を交代できますか?
神事の進行中は動きにくい場合があります。開始前に抱きやすい人へ交代し、必要時の退出方法を受付で確認してください。
祝い着は誰に掛けますか?
その時に赤ちゃんを抱いている人へ掛けます。伝統的には父方の祖母の例がありますが、現在は家族に合った人が抱いて差し支えないと案内する神社もあります。

